一生に一度の買い物だからこそ後悔したくない!メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しおこう!
「戸建住宅かマンションかどっちを選ぶべきか中々決められない」
「戸建の住宅が気になっていてどんなメリットやデメリットがあるのか具体的に知りたい」
一生の内で最も高い買い物と言われるものが住宅ですから後々で後悔しないように色々な人の意見や情報を収集しておきたいですよね。
できれば失敗のない住宅選びがしたい。住宅選びにはメリットとデメリットの双方を理解する事が大切です。
住宅については適切に必要な情報を収集することで失敗のリスクを大きく低減できたり、理想的な家を見つけてQOLを向上させる事が可能です。
この記事では戸建住宅にフォーカスしてメリットやデメリットついてそれぞれ実体験を基にして紹介します。
戸建住宅のメリット
戸建住宅のメリットは下記の通りと思います。
- 騒音トラブルになるリスクが低い
- 自由に好きなように改修ができる
- 自分専用の庭と駐車場が持てる
- 車までの距離が近い
- 専有面積が広い
- 地上が近いので外出しやすい
- 管理費や修繕積立費が発生しない
私も一戸建て住宅に住んでおり、騒音トラブルリスクが低いこと、自由に改修が出来る事や専有面積が広いことは大きなメリットと感じています。
また、修繕積立についてもいずれはメンテナンスが必要ではありますが、実行タイミングや実施内容、機器選定などを自由に選択できるところにもメリットを感じています。
騒音トラブルになるリスクが低い
一戸建てにするか、マンションにするかを決める大きな要因の一つかと思います。
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいると気になるのが隣近所からの騒音です。
私も賃貸アパートに住んでいる時は隣と下階の生活音はかなり気になりました。特に下の階には小さな子供がいるご家族が住んでいましたので廊下を走る音や大声などは気になりました。
また、逆に私も騒音を出しているのではないかと気になる時もありました。
一方で一戸建て住宅はご存知の通り全て自分専用の住居環境になりますので近所との騒音トラブルになるリスクが低いと言えます。もちろん下階とのトラブルは皆無です。
その為、小さい子供がいるご家庭の場合などは子供が跳ねて遊んでいても全く問題ありません。
大人でも多少音楽を大きく掛けたり、多少配慮さえすれば楽器を弾いても大丈夫です。これは集合住宅にはない大きなメリットだと思います。
現に私もエレキギターが趣味ですが、アンプに繋いで音を出しても問題ありません。この趣味を実現できた事だけでも一戸建てに住んでよかったと思います。
自由に好きなように改修できる
分譲の場合に限りますが、一戸建て住宅は完全に自分のものです。集合住宅の場合はもちろん共用部は変えられませんし、部屋のレイアウトも概ね決まっているので大胆な変更は難しいと思います。
一方で一戸建て住宅の場合は何でもありです。壁に穴を開けようが、屋根に太陽光発電を付けようが、専用のカーポートを作ろうが問題ありません。
私はまだそんな大掛かりな工事は行なっていませんが、ベランダに物干し竿をかける器具を増設した時は思いっきり壁にボルトを打ち込んでもらいました。
私の知り合いは趣味でクラフトビールを自作していますが、ホップを栽培するのに2階のベランダから庭まで網を張って栽培しているとのことで、こういった事も一戸建てならではかと思います。
家の自由度が高く、自分のやりたいことや生活スタイルに合わせて自由に変えていく事ができるというのも大きなメリットかと思います。
自分専用の庭と駐車場が持てる
一戸建てとマンションの大きな違いが庭と駐車場ではないでしょうか。立地にもよりますが、郊外の一戸建てに住む事でBBQが出来るぐらいの庭を持つ事ができると思います。
庭は普段そんなに使用頻度が多くないですが、趣味や家事など様々な事に使用できる自分専用スペースです。私はサーフィンをしますが、サーフボードのワックスを塗り替えたり、修理したいりしています。その他にも庭で食事をしたり、野菜や植木を育てたりと趣味領域での活躍の幅が広いです。
また庭や屋外スペースが広い場合、別置きの物置も設置が可能です。季節物の機材やタイヤ、スコップなど必要ではあるのだけれど使用頻度が低いものを保管するのにとても便利です。
暖かい季節になれば簡単に椅子やコンロを出して家族とBBQを楽しむ事ができます。ついでに外に蛇口がついていれば洗い物などとても簡単ですね。
自分専用の駐車場があることもとても便利です。一戸建ての場合、だいたい玄関ドアを出た所に駐車場がありますので車との距離がとても近いです。マンションの場合、共用部を通ってエレベータで下まで降りる必要がありますので何か忘れ物した時や一回で運べない場合などの時は便利です。
特に私はサーフィン帰りは荷物が多く3回ぐらい往復する必要がありますのでとても便利に感じています。
専有面積が広い
フラット35で有名な住宅金融支援機構の2018年のデータによると中古マンションと戸建住宅の平均的な住宅面積は下記の通りです。
中古マンション
全国 65.9m2
首都圏 62.9m2
近畿 70.9m2
東海 77.5m2
その他 76.0m2
建売住宅
全国 101m2
首都圏 97.4m2
近畿 102.3m2
東海 105.5m2
その他 106.4m2
出典:2018年度 フラット35利用者調査 住宅金融支援機構
今回は中古マンションと建売住宅で比較していますが、マンションと戸建住宅ではおおむね1.5倍の面積差があります。
戸建住宅は所有できる土地の面積の影響が大きいと思いますので都心よりも郊外の方が専有面積が広いのだと思います。また、階数を増やせる事も面積が広い要因だと思います。
実際に私も戸建住宅を買ってみてとても広いと感じます。ちなみに我が家の延床面積は約100m2です。
だいたい100m2を超えてくると収納スペースに十分な余裕が生まれてくるのでウォークインクローゼットや物置部屋(納戸)の設置が可能となったり、部屋の大きさが大きく、都市部よりも部屋の数が多くなるので過ごしやすさが向上すると思います。
ただ、もちろん広いと掃除が大変だったり、あまり大きな家はいらないという方もいらっしゃると思いますのであくまでも個人的な感想です。
住宅面積の広さという点でもマンションが良いのか、戸建住宅が良いのかを選ぶ基準の一つになるのではないかと思います。
地上が近く外出しやすい
戸建住宅の場合、玄関を出ればすぐに外出することが可能です。特に車を所有している人であれば駐車場は住宅に隣接している事が多いと思いますのでとても便利です。
コンビニへのちょっとした買い物や雨の日の通勤にも車との距離が近いと何かと便利に感じます。車以外でも徒歩で出歩くときや駅までの通勤の際にも便利に思います。
また、帰宅時も荷物が多い場合などは家への持ち込みが用意です。少し大きな荷物などは庭から入って掃出し窓から荷物を搬入することができます。
管理費修繕積立費が発生しない
マンションでは月々の住宅ローンの返済に加えて管理費と修繕積立金を管理組合に納める必要があります。
国土交通省が発表した「平成30年度マンション総合調査結果」によると、駐車場使用料等からの充当額を除く月/戸当たりの管理費の額の平均は 10,862 円で、形態別の平均は、単棟型が 10,970 円、団地型が 10,419 円となってます。
駐車場使用料等からの充当額を除く月/戸当たり修繕積立金の額の平均は 11,243 円/月で、形態別では、平均は、単棟型が 11,060 円/月、団地型が 12,152 円/月となっています。
合計すると単棟型で22,030円/月、団地型で22,571円/月となります。もちろんこれは平均値ですのでマンションの立地や構造によっては変動すると思いますが、参考として。
平成30年度マンション総合調査結果 国土交通省
マンションの場合、管理費と修繕積立金で毎月約20,000円、年間で240,000円に費用が発生する計算になります。これと併せて車を所有する場合は駐車場代が発生します。駐車場は郊外で10,000円/月前後、都心で20,000円/月~30,000円/月ぐらいでしょうか。
郊外エリアの方が車を使用する頻度も多いと思いますので駐車場代を合わせると年間で360,000円の費用が発生する計算になります。
一方戸建て住宅の場合、これら費用は一切発生しませんので購入時に土地購入費用や建物の建築費がマンションと比較して少々高いこともありますが、月ベースの支払い金額で比べるとトータルでは同じくらいお金がかかってしまうもしくはマンションの方が高いこともあり得ます。
もちろん一戸建てでも機械は壊れるので修繕費は発生するのですが、修繕実行のタイミングを自分決められる事や必要最低限の仕様に抑えることができるなど自由度が高いと思います。例えば修繕時に機器や工賃なども他社比較をして安価な所を探したり、ポイント還元を活用して機器を購入するなどすればかなりお得に修繕することが可能だと思います。
戸建住宅のデメリット
戸建住宅のデメリットは下記の通りと思います。
- マンションと比べて断熱性が低い
- マンションと比べて防犯性が低い
- 維持管理を自分で実施する必要がある
- 庭の手入れが面倒
- 日当たりが悪くなることがある
- 駅から遠くなる
- 耐用年数が短い
私は断熱性の低さや庭の手入れが面倒な事、防犯性が低くなることについてはデメリットであると感じています。また、電車通勤の方は駅から遠くなることもデメリットになるのではないでしょうか?
マンションと比べて断熱性が低い
戸建住宅は窓が多くなることから熱の流出が大きくなります。また、戸建住宅は木造建築と断熱材で造ることが多いと思いますが、やはりマンションのように鉄筋コンクリート造りと比べると冬は寒いと思います。
私は以前コンクリート造りのアパートに住んでいましたが、冬は少し暖房をつければTシャツで過ごせていました。現在の戸建住宅では暖房をガンガン使ったとしてもTシャツで過ごすまでの暖かさには至れないと思います。ただ、床暖房や高気密住宅などで断熱性にこだわる事でおおむね解決できるのではないかとは思います。
我が家では床暖房が入っていませんので真冬は特に足元が寒いです。これから戸建住宅の購入を検討している方で寒いのが苦手な人は床暖房の設置と気密性にこだわる事をおすすめします。
マンションと比べて防犯性が低い
戸建住宅にはオートロックなどの防犯システムはありません。また独立した住居ですので外からの侵入に対する防御が弱く、空き巣などの被害に遭いやすいです。
私の住む地域でも夏場に勝手口のドアの網戸を焼き切られ下記を開けられて侵入されるという空き巣被害が多発していました。
マンションであれば共用部へ入口の段階でオートロックがあったり、警備システムが24時間監視していたりと防犯システムが多く存在することでこのような被害には遭いにくいのではないかと思います。
また、鍵のかけ忘れについては特に気を使います。外出時は窓の鍵は閉めたか、ドアの鍵は掛かっているかしっかり確かめないと不安です。たまに外出後であっても気になって戻って来てしまうことがあります。
戸建住宅用のホームセキュリティーを導入するケースもありますが、当然費用は全額自己負担です。
戸建住宅は外と近いことが利便性の面ではメリットになりますが、防犯という面ではマンションに劣ってしまうかなと思います。
維持管理を自分で実施する必要がある
マンションは先に述べたように管理費や修繕積立金がありますが、言ってしまえば面倒な維持管理をすべて管理会社に丸投げできるというメリットととらえることもできます。
戸建住宅の場合は当然ながら機器の維持管理をすべて自分で行う必要があります。住宅メーカーによっては定期点検を行ってくれて劣化している箇所をリストアップしてくれますが、それでも修繕の費用は全額自己負担です。
特に給湯器を含めた家電製品は突然故障するケースが多いと思いますので急に思いがけない出費が発生する事態も。給湯器は工事費込みでおおよそ40~50万円ぐらいかかることが多いと思いますので急にこのような出費が発生する可能性があります。
給湯器等の設備の耐用年数は10年ほどと言われていますから、やはり月に1万円ぐらいは積み立てておいたほうが将来的には安心です。
その他に外壁塗装、壁紙、シロアリ被害など意外と修繕箇所が多いのです。
庭の手入れが面倒
庭付きの戸建住宅を購入する場合最も手間の掛かる部分が庭の手入れだと思います。
芝生や植栽の手入れ、家の周りの雑草の処理です。冬の間はほとんど手が掛からないですが、春になると芝生が伸び始め、雑草が生え始めます。芝生は好みにもよりますが、2カ月も経つとボーボーになるので芝刈り機で刈る必要があります。特に夏場は伸びが早いので刈らないといけないのですが、暑くてとても大変です。
雑草についても春先~夏場までがピークであまり立ち入らない家の裏手などが気づいたらボーボーになっていることがよくあります。また庭の芝生にもタンポポなどの広葉雑草は生えてしまうと根が深く除去が大変です。
暖かい季節は気持ち良いのですが、このような手入れがとても面倒だと思います。庭いじりが好きな人はあまり苦ではないかもしれませんね。本当に手入れが嫌な場合はコンクリートを敷設してしまうのがよいと思います。
日当たりが悪くなることがある
日当たりについてはマンションにも同じことが言えるかもしれませんが、戸建住宅の場合、ほとんどが低層住宅になると思います。周辺の建物の環境にもよりますが、低層階よりも高層階の方が日光は入りやすいと思いますので低層階しか選ぶことができない戸建住宅は場所によっては日当たりが十分でない場合もあります。
特に北側道路や旗竿地などの場合は南側に別の建物があるケースが多いと思いますのでその場合日当たりが悪くなると思います。ただその分価格が安いと思いますのであくまでも個人の好みになるとは思います。
戸建住宅を内見するときは冬場に行くことをお勧めします。できれば雪が降った後に見に行くことができれば雪の解け具合でその住宅の日当たり具合がよくわかると思いますのでおすすめです。逆に真夏のお盆の時期などに内見すると最も日当たりの良い条件で見てしまうことから冬場の日当たり具合がどこまで低減するのかが見極めづらいので日当たりを気にされる方にはあまりおすすめしません。
ただ、一般的に南側建物に対してどれぐらいの距離を確保することで十分な日射量が得られるかというのは計算で算出が可能なのであらかじめ調べておくとよいと思います。
駅から遠くなる
電車通勤の人はマンションが便利!そんな言葉を聞いたことがあるかと思います。
マンションは駅に隣接していることが多く、時には駅直結なんてマンションもありますよね。駅までの距離が近く移動手段として電車を使うことが多いのであればマンションの方が近くて便利だと思います。
戸建住宅の場合はどうしても少し離れた場所に住宅地が位置するケースが多く、駅から徒歩2~30分なんてザラにあると思います。
ちなみに我が家は駅徒歩15分です。15分と謳っていても実際歩くと20分ぐらい掛かります。私は電車通勤なので毎日駅を使います。なので普段は電動自転車を使って駅まで通勤しています電動自転車であれば10分掛からないぐらいです。雨の日は仕方がないので車を使います。妻に送って行ってもらうこともありますが、妻とは出勤時間が異なるのでおおむね自分の車を使って駅の近くのコインパーキングに駐車します。幸い私の地域は駐車場が安いので梅雨の時期など車の使用頻度が多くてもあまり大きな出費にはなりません。
戸建住宅で電車通勤に人は雨の日のことも考えて駅周辺のコインパーキングの場所や値段、その他の交通手段も事前に検討されることをおすすめします。
耐用年数が短い
木造建築は鉄筋コンクリート造の住宅よりも税法上の耐用年数(法定耐用年数)が短いです。木造住宅の法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造は47年なので倍以上の長さです。
つまりは木造の戸建住宅は23年経過時点で価値がなくなると判断されます。もちろん23年経過しても条件や状態がよければ価値が付く事があるみたいなので一概には言えないです。
ただし、税金のことを考える場合、マンションのほうが減価償却の期間が長くなるため、結果的に固定資産税の高い状態が続きます。その為、税金面では一概に耐用年数が短いことがデメリットとは言えないかもしれませんが、資産価値という点でいえば鉄筋コンクリート造の方が長く価値を保つことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
騒音リスクや住居の自由度、住居面積の広さや外出のしやすさの面では戸建住宅の方がメリットがありそうです。一方断熱性、防犯、駅までの距離や維持管理という点ではマンションの方がメリットがありそうです。
私は戸建住宅に住んでいますが、私も妻も実家が戸建住宅のため、戸建住宅に住みなれているという点も戸建住宅にする際の大きな要因だったと思います。もともと住みなれていれば防犯性や駅までの距離、断熱性への対策などがあらかじめわかっていたので戸建住宅のデメリットに対するストレスはかなり少なく、むしろメリットの方が大きく感じているです。
どちらも一長一短で、一概にこっちの方が良いとは言えませんのでご自身やご家族の生活スタイルに合わせてメリット、デメリットを鑑みて選択頂ければと思います。
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