日本の道路(特に田舎)を走れば、軽自動車の多さに気づくことでしょう。燃費の良さや税金の低さ、運転のしやすさなど、軽自動車には多くのメリットがあります。特に、経済的な面では普通車に乗っているよりも大きな利点があります。本記事では、筆者の実体験を基に軽自動車への乗り換えのメリットを詳しく解説し、自動車ローンの重圧から解放された経験をシェアします。
体験談:SUV車売却から軽自動車購入への道のり
私は元々そこまで車好きという訳ではなかったのですが、SUV車には乗ってみたいという憧れはありました。そこで私は国産メーカーのSUV車を新車で320万円で購入しました。残価設定クレジットを利用し、年利3.0%で5年間のローン契約を結んだのでした。
しかし、買った時はよかったのですが、好きだった車も3年が経過すると愛着が薄れていきました。まぁ元々そこまで車好きという訳ではなかったので仕方ないのかも知れません。購入時に勢いで買ったという感もあります。
残価クレジットの毎月のローン支払いが28,000円、年2回のボーナス月には80,000円でした。支払い期間は5年間でした。
払えるは払えるのですが、毎月給料から天引きされ、ボーナス時に80,000円を引かれるのはストレスでした。(自分で決めたローンなのですが…)そこで私は車を売却する事を検討しました。
今思えばローンを組んでいた時はコロナ前だったのであの時売却していなかったらボーナス払い80,000円は結構打撃になっていましたね。
車の売却を検討するきっかけとしては、ロバートキヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読んで負債を減らし資産を増やす事の重要性を学んだことです。「如何に自分の財布からお金を抜き取られずに守りつつ自分のポケットにお金を入れてくれるものを増やすか」という言葉に衝撃を受けました。私がやっていた事そのままだったためです。
乗り換え時の走行距離は約4万5千kmで、中古車買取専門業者を3社回り、最終的に108万円で売却に成功しました。当時のローン残高は80万円でしたのでローンは完済し、乗り出し価格60万円で軽自動車を購入。32万円は現金で支払い、自動車ローンから完全に解放されました。
軽自動車への乗り換えで得たメリット
軽自動車への乗り換えにより、多くのメリットを享受できました。軽自動車のいい所はとにかく安い事。お陰でかなりの費用を浮かす事ができています。
- 燃費が良くなった事(SUV車約15km/L、現在約23km/L)
- 税金が安くなった事(年間38,000円から10,800円)
- 維持費が安くなった(部品交換代が安い)
荷物の積載についても特に問題はなく、ショートボードですがサーフボードも積めます。また、軽自動車専用の駐車スペースを利用できる事、小回りが利いて運転がしやすい点も大きなメリットと感じています。驚いたことに、タイヤの価格が軽自動車は格段に安く、スタッドレスタイヤを購入する際にも節約できます。
現在私は以前支払っていた自動車ローン分を積立へ投資し、数年で金融資産が100万円を突破し、現在数十万円の含み益を享受できている状態です。家族からも賢い選択だったねと言ってもらい、家計の経済的にも安定感が増しました。
積立投資による資産形成
私が売却を行ったのは3年目になる時でしたので仮にあと3年間車を乗り続けたと仮定した場合にどれぐらいの費用差になるのかを計算してみました。
SUV | 年額 | 3年後 |
税金 | -38,000円 | -114,000円 |
自動車ローン | -496,000円 | -1,488,000円 |
合計 | -534,000円 | -1,602,000円 |
軽自動車 | 年額 | 3年後 |
税金 | -10,800円 | -32,400円 |
積立投資 | 523,000円 | 1,660,000円 |
合計 | 512,200円 | 1,627,600円 (年利5%、3年間定額積立投資を想定、含み益11.8万円含む) |
上記のように3年後には大きな差になっている事がわかります。単に安くなるだけでなく投資に回す事でこれだけ資産を増やす事ができる点は驚きではないでしょうか?基本的に積立投資は長期投資ですのでこのままずっと定期積立を行う事で複利の効果を発揮させ、時間が経過するほどメリットが大きくなります。
これこそ負債を減らして資産を増やそうという金持ち父さん貧乏父さんの教えの通りではないかと思います。
私は当時投資に関する知識がほとんどなかったので投資系のYoutuberさんの動画を色々と参考にさせて頂きました。ネット証券の口座を開設し、手数料の安いインデックス系の投資信託をドルコストで毎月一定額を購入するという王道パターンを用いました。
この時から節約や投資に対する意識が芽生え、より多く投資に回せるように色々と固定費を見直しました。投資についても色々と情報収集を行いインデックス系の投資信託を中心に日本の高配当株も併せて購入して資産を増やしています。
今となっては順調に資産を形成し、金融資産だけでも数百万円、含み益で数十万円程になりました。個人的には本当にやってよかったなと思っています。
軽自動車のデメリット
軽自動車にはデメリットもあります。加速が悪く初速は結構踏み込まないと加速しないので慣れるまで若干ストレスを感じるかも知れません。特に信号のない交差点などで対向車のタイミングを見計らって発進する時はストレスを感じると思います。また、私は安さ重視で軽自動車を購入したのでデザインや色は気に入っていません。価格を重視しすぎると妥協しないといけない部分があるのでその点は仕方ない点と思っています。
また、夏のエアコンの効きが若干悪いと感じます。本当に若干ですが。あと車自体の耐衝撃性は弱いのでしょうね。なので事故した時のダメージは普通自動車と比べると大きいのかと思います。
しかし、これらのデメリットは軽自動車の経済的なメリットで十分補えると個人的には感じています。最近ではデザインも重視された軽自動車も増えましたので十分検討できるのではないでしょうか?
車を売却する際のポイント
節約や投資に興味がある方、特に自動車ローンの返済に苦しんでいる方には、軽自動車への乗り換えを強くお勧めします。燃費の良さと税金の安さ、そして低価格で購入できることが、軽自動車の最大の魅力です。これにより、自動車の維持費を大幅に削減し、その節約分を積立投資に回すことで、将来的な資産形成につながります。ご自身の車について一度価格を調べてみる価値はあると思います。
車を売却する際には、車を売却する際は以下の点を実行してほしいです。
- 必ず相見積を取る事。(最低でも3社)
- ネットの相見積だけでなく、現地の営業所へ行って交渉する事
- 出来るだけ高く買い取ってもらう工夫をする事(相場の把握、中古車の購入との抱き合わせ、車内の清掃等)
重要な事は必ず複数の業者から見積もりを取り、交渉することが重要です。少しの手間で数十万円の差が出ることもありますので、努力を惜しまないことがポイントとなります。実際私は1社目で提示された額は75万円でした。実際に3社目で108万円だったので33万円高く売れました。少し手間ですけど1日で回れるので是非あきらめず粘り強く交渉しに行って頂けると良いと思います。
まとめ
軽自動車への乗り換えは、自動車ローンの支払いに悩む方には大きな解決策となるでしょう。経済的なメリットを享受し、資産形成にも積極的に取り組めるようになります。自動車ローンの返済額を積立投資に回すことで、数年間で金融資産を増やし、より安定した生活を送ることが可能となります。この機会に乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
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