戸建住宅を検討しているけど何を重視して購入すべきか迷う。日当たりの良い土地は価格が高いから良さそうだけど実際どうなのか。また既に住宅を購入したが少し日当たりが悪くて悩んでいるなど住宅購入時の悩み事は多いですよね。
この記事では実際に一戸建て住宅を購入した私が実際に住んでみた日当たりの重要性と日当たりの考え方に関して参考となる動画をご紹介します。
住宅に対する価値観は人それぞれなので一概には言えませんが、一個人の意見として検討の際の一助となれればと思います。
ちなみに新築住宅のメリットやデメリットを購入経験者の目線で解説している記事もありますのでよかったら併せて参考にしてみてください。
住宅地を選ぶ時の選定基準として日当たりは大きな要素だよね
日当たりのいい家ってやっぱり高いし…少し予算オーバーでも将来の為に選んでおくべきなのかな?
住宅に求める価値は人それぞれだよ。何も絶対に日当たりが必要という訳ではなく、あくまでも選ぶ要素の一つにすぎないんだ。
やっぱり全てを叶える完璧な家ってないから日当たりを得ればその分失うものもあるんだ。その辺りについて詳しく解説するね。
【結論】日当たりは欲しいが必ずしも最重要項目ではない
この記事の結論として日当たりは必要だが必ずしも最重要項目ではないと思います。
ちなみにあくまでも参考として、私の家は日当たりは悪くないけどすごく良くもない中程度の日当たりです。冬至付近の午前中は前の家の陰になって日が隠れてしまいますし、庭に関しては冬の間はずっと日当たりが悪い状態なります。
まず日当たりが必要な理由は下記です。
- 冬の日中は比較的暖かい
- 部屋が明るく気分がいい
- 洗濯物が乾きやすい
- 室内にカビが生えにくい
- 朝、太陽の日差しを浴びて爽やかに目覚める事ができる
この中で私が日当たりのいい家で特に羨ましいと思う点は冬の日中に暖かい事です。
日当たりというと部屋の明るさにフォーカスされがちですが家の暖かさという点にも大きく影響します。
太陽のパワーって意外とすごくて日当たりの良い家は暖かいです。逆に日当たりが少ないと家の中が寒くなります。なので冬は暗くて寒い家になります。
もちろん誰でも寒い家よりは暖かい家の方がいいですよね。特に極端なほどに寒がりな私は暖かい家である事に越した事はないです。
では逆に日当たりがいい事についてのデメリットはどうでしょうか?
- 夏は暑くなる為冷房の電気代がかさんでしまう
- 土地の価格が高い
- プライバシーが気になる事が多い。常にカーテンを閉めておく必要がある
- 家具などが色あせて痛みやすい
上記の内私がデメリットだなーと思うのは土地の価格が高い事とプライバシーが気になる点ですね。正直なところ暖かさや明るさと天秤にかけた時どっちもどっちだなと思います。
日当たりの良さと冬の暖房費の差額について
日当たりが良い家は需要があるので当然価格が上がります。街区の中で値段が高いところは日当たりが良い場合が多いと思います。日当たりがいい家を買っておけば間違いはない特に思われているからです。
私が今の住宅を購入した3年前ぐらいの時でもだいたい10〜15%ぐらい割高に設定されていました。仮に住宅価格がその街区の並の日当たりの場所で3,500万円の場合、日当たりの良い場所は3,850万円といった具合です。差額は350万円です。住宅ローンを35年で組んで金利が0.5%とすると月々の支払額の差は約9,000円です。日当たりの悪い家の方が暖房費がかかると仮定します。暖房費の差額を出す為に、冬場の暖房費として共働きの夫婦が日中の暖房を稼働させるのが土日だけ、として仮定して計算してみましょう。(夜間は日当たりに関係なく暖房を使うので)
ファンヒーターの木造20畳用の燃料使用量を強運転0.5L/時間、弱運転0.04L/時間とします。1日あたりの日中の総稼働時間8時間に対して強運転を1h、弱運転を7h稼働したとして、灯油代を112円/Lとすると燃料費は111円/日、8日間/月とした場合、880円/月となります。
一方、毎日家に誰かが居る場合であっても日中の差だけという計算なら30日で3,330円/月です。暖房費だけで言うとこの計算式においては日当たりの悪い家の方がコストメリットがあるという形になりますね。暖房で十分暖かくなるので暖房を使えば問題ないです。もしくは本当に寒がりな人はファンヒーターだけでなく、床暖房を入れればもっと暖かくなるので日当たりが少し悪くても問題ないと個人的には思います。
●計算条件
項目 | 値 |
ファンヒーターの消費燃料 (木造20畳用) | 強運転 0.5L/時間 |
弱運転 0.04L/時間 | |
灯油代単価(2023年1月時点) | 112円/L |
●計算結果
項目 | 値 | 燃料費 |
1日の稼働時間 | 8時間(強運転1H、弱運転7時間) | 111円/円 |
1ヶ月の稼働日数 | 8日間(日中にファンヒーターを回すのは土日のみという条件) | 888円/月 |
30日間(日中にほぼ毎日ファンヒーターを回す条件) | 3,330円/月 |
【動画あり】日当たりの良さとプライバシーについて
日当たりの良い家と言うのは家の南側に太陽光の障壁となるものがない状態を指します。日当たりは太陽光の入射角と障害物との距離によって計算が可能です。一般的な建売2F建て住宅が多い住宅街の場合南側に必要な距離というものがあります。(確か8mだったと思いますが、曖昧です…すみません)
8mは測ってみると意外と遠くて、東京都心から半径25km程度の郊外の一軒家の庭でだいたい3〜5mぐらいでしょうか。なので南側住宅までの距離を8m取るためには車道や歩道などが通る事が多いのではないでしょうか。(注文住宅で採光をデザインできる場合は除きます)
南側からの光をがっつり確保するために道路に面したの大きな掃き出し窓は外から丸見えの状態になります。つまりは年中カーテンを閉めておくなどプライバシーを守る工夫が必要となります。特に着替えをする際などに外からの視線は避けたいものですよね。もちろん植木を植えたり、目隠し壁を設置すれば良いですが、費用や手間がかかりますし、塀のような高い壁でない限りはなんやかんやで隙間などから中が見えてしまいます。外の人は見ていなくとも見られているかもしれないという感覚は気持ち悪く思う人もいると思います。
その点前に住宅等がある家の場合、外からの視線は気にならないです。掃き出し窓のカーテンを全開にしておくことも可能です。そういった点は日当たりの悪い家のメリットの一つだと感じます。
戸建住宅の日当たりとプライバシーの関係についてはとても参考になる動画がありましたので貼らせて頂きます。ぜひ参考にしてみて下さい。
日当たりの必要性について
冒頭にも書きましたが、私にとっては日当たりは欲しいけど住宅を選ぶ際の最重要項目ではないという事です。
住宅を決める際には価格や利便性、地域柄など人それぞれの目的や趣向によって異なります。私は利便性と価格の次に日当たりを重視しました。日当たりについては悪い訳ではなく比較的当たっているとは思いますが、南向きでバッチリ日が入るよりは全然少ないと思います。でもそれ以外の項目を満たす為に多少日当たりを削ったとしても私は特に後悔していないですし、寒くても暖房や多少暗くても電気などで十分補える範囲です。なので日当たりは私にとって最重要事項ではないという事になります。むしろ日当たりを最重要に据えて今の街区で購入しようとすると予算オーバーになりますし、少し離れると駅までが遠くなって利便性が下がります。日当たりは完璧ではないけれど価格と利便性を保ってかつ窓も全開にできてプライバシーも保てるからいいよねと思っています。
まとめ
戸建住宅の日当たりの必要性について私の経験を基に記載させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
住宅を選ぶ際の基準って人それぞれだと思いますのであくまでも一個人の意見として参考にしてくれると嬉しいです。この記事を読んでも日当たりが一番大事という人はそれも良いことだと思います。一長一短あるので自分が譲れないところをしっかり抑えることができれば後悔のない住宅選びができるのではないでしょうか。
この記事がこれから住宅を検討する人や既に購入して日当たりで悩んでいる人の参考になると嬉しいです。これからも皆様の役に立てる記事作りを心掛けて参りますのでよろしくお願いします。
コメント